きのこ狩りからみた自然

これはきのこ狩りに行くほどのことはなく、家の周りにポコポコ出ますから、その日に食べる分を採ればよいのです。きのこのちょうどよいシーズンには近くの山に(車で林道を一五分程度走ったところ)二、二一度きのこ狩りに行きます。ただし、私はきのこの本を三冊もっていますが、これが何だと特定するのは非常にむずかしく、自信をもって食べるきのこは五、六種類です。食べなくてもきのこ狩りは愉しいもので、珍しいきのこを採ると本と首っぴきになります。秋にはきのこ以外でも自然の恵みがいっぱいあります。山ブドウ、あけび、栗などの食用の恵みや、薬草類もたくさんあります。涼しくなるとやらなければならないことは薪割りです。薪割りはあらゆる労働のなかでももっともきついと私は思います。しかし、これも慣れでこつがわかると変な力を入れないので、最初の頃よりは楽になりました。といっても薪割りは長くて一時間しかやりません。薪割りをやった日は、風呂でよくストレッチします。腰と両腕、それと手の握力の三カ所をストレッチしますと翌朝にはすっきりしてしまいます。秋には妻が大活躍します。収穫したソバ、大豆、小豆などをよく干して脱穀します。昼間は私は畑作業で、妻が脱穀も全部手作業でやっていますから結構大変な作業です。とくにソバは脱穀したあと、はながらなどを飛ばす仕事はコツが必要です。夕飯のあとは「夜なべ仕事」と称してふたりでラジオを聞きながら脱穀したあとの選別作業をやります。無農薬ですから豆類は虫食いがたくさんあります。妻とふたりでこれをやっていると、なにかしら時間を忘れたなつかしい世界に浸り込んでしまいます。

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